8月23日(日曜日)、「1型糖尿病の患者会」を個室のある中華料理のレストランでしました。
会費は3000円。日曜日の夕方5時からの開始でしたが10名(男性3名、女性7名)の参加でした。
患者さん同士との会話が主ですから、スタッフは私と管理栄養士の2名だけです。
女性は家族に送ってもらって美味しそうにビールを片手に大いに盛り上がりました(女性は2人のみ中国茶)。
一方、男性は車で来られたので、皆がノンアルコールビールでした(残念)。
「みんなが1型糖尿病なので、思いっきりインスリンや糖尿病の話ができていいわ」などと言いながらの開始でした。ビールで乾杯して、食事が運ばれてきてからインスリン注射をするわけですが、「中華は後で上がるから、超速効型にR(速効型インスリン)を追加しとこう」「わたしは喉が渇いているから、もう少しビールを飲んでからインスリンをするわ」など各自の経験からのテクニックでインスリン注射されるのを、ビール片手にふむふむと私は聞いていました。
途中メールのアドレス交換などをして、解散後に一人の患者さんが血糖測定すると「え~。私血糖280もある。やっぱり2単位多く打っとけばよかったわ」といって早速2単位食直後に超速効型インスリンを追加注射されました。
それを聞いた隣の人が「だから、あなたは甘いのよ」の言葉に、「じゃ、みんな血糖測りましょう」と強引に血糖測定が始まりました。結局、みんな血糖が250以上で、追加インスリンをすることになりました。
「先生、子供が欲しいけど、妊娠前と妊娠中のHbA1cやGAはどのくらいがいいですか」
という質問に、すかさず隣の人が「大丈夫。妊娠前と40週ほど頑張ればいいだけだから。産んだら、少しぐらいHbA1cが上がってもいいですよね、先生」との突っ込み。「それより更年期で血糖が最近乱れ気味だわ。あまり、月経周期による血糖の変動が少なくなった感じ。でも、夏はインスリンがよく効く感じしない」との発言がでました。「そうそう」との言葉以外に発展がないから、私が「夏は皮膚の血流がいいからインスリンがよく効くというのは実際あるし、論文で読んだことあるよ。冬はその逆だね」とフォロー。
プライバシーの関係で写真は載せれませんが、解散前の写真はみんなアルコールで赤ら顔の笑顔でした。糖尿病教育は患者さん同士が一番ですね。「ビール、結構飲んだわ。先生ご馳走さんです」と満足そうでした。いや~、楽しい会でした。
また、普通の友の会以外に、「1型糖尿病の会」を開催しますね。
2015年8月30日日曜日
2015年8月26日水曜日
松江市民大学での講義
「まつえ市民大学」で講演をしました。
総勢50名の出席で、1年間の受講料が13,000円です。年齢層は50-歳から60歳代前半と聞き、講演の準備をしっかりしてして講義を始めました。いつもの医師や医学生、一般市民への講演ではないような真剣な眼差しの受講生に圧倒されながら、私なりに頑張りました(いつもの脱線が多い講義でしたが)。
「まつえ市民大学」は松浦松江市長を学長として、さまざまなコースが組まれており、仲間作りをしながら一緒に勉強しようとういう市民大学です。5月入学、翌2月に修了です。
内容も非常によく考えられており、何よりも講師がいいので、時間があれば、農業コースか美術コースなどに参加したいなと以前より考えていました。
今年のコースは、「いきいきライフコース」「いきいき健康コース」「芸術文化・音楽コース」「ふるさと発見コース」「ふるさと探究コース」「ふるさと環境コース」「農業コース」「共通講座」に分かれていました。
わたしは「いきいき健康コース」の第5回「専門医が語る「生活習慣病入門」(7月16日、14時から16時)という講座でした。
総勢50名の出席で、1年間の受講料が13,000円です。年齢層は50-歳から60歳代前半と聞き、講演の準備をしっかりしてして講義を始めました。いつもの医師や医学生、一般市民への講演ではないような真剣な眼差しの受講生に圧倒されながら、私なりに頑張りました(いつもの脱線が多い講義でしたが)。
しかし、張り切って準備したためにスライドの枚数が多くなり、途中で中断・中止と恥ずかしい講演となってしまい、反省しきりでした(いくら脱線の多い私の講義でも初めての経験です)。
「講演のあとのアンケートのその他の意見欄」には皆さんがたくさんの言葉を書いて頂き、感謝・感謝です。だいたい、アンケートは適当に「よかった」に丸をして、意見欄は白紙が多いのにたくさん感想を書いて頂き、ありがとうございました。なにしろ、2時間の講演でだれも眠られなかったのは準備をした私としてはとても光栄でした。
縁があれば、来年会いましょう。
今度はもっとパワーアップした講演にしたいです。
今回の受講生の皆さんのご多幸をお祈りいたします。
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