2019年9月3日火曜日

秋の読書

徐々に体を動かさずに突然にハーフマラソンや登山などをしたためか、腰を痛めました。
8月の暑い日曜日の夕方、松江の宍道湖周辺を1時間軽くジョギング(傍からみたら老人の速歩)したところ、次の月曜日の朝の起床時から左腰に激しい痛みが出現(ぎっくり腰、もしかして腰のヘルニア)。湿布で改善しなければ整形外科受診します。しばらくは体を動かさず、読書を中心としたインドア派に。

活字中毒で、温泉で美味しいものを食べて、川や海の音がする温泉旅館で寝転んで読書するのが至福の時なのです(みんなですよね)。
重たい鞄をいくつか持ち歩いていますが、必ず医学雑誌と本が数冊。本は小説からエッセイ、生き方や趣味の「HOW TO」ものなど、常時5-10冊は持ち歩いています。
鞄が違うためにどうしても小説などを2-3冊平行して読んでいるので、翻訳小説は名前が憶えれなくなり途中で投げ出してしまうことが多いです。          2018年の海外最高ミステリーと評された「カササギ殺人事件」も上下巻の下巻の途中でで1年近く、放ってあります。

最近読んだ本で面白かった本はたくさんありますが、今回は作家「宮本輝」(芥川受賞作家です)について。  日本を代表する作家なのでご存じだとは思いますが、若い人は結構知らない人多いです、また知っていても読んだことのない人が多いです。
20-30歳代の女性には、宮本輝の「彗星物語」を推薦します。読後に暖かい気持ちにさせてくれるこの作品はお勧めです。

2日前の日曜日に一気に読んだ「錦繍(きんしゅう)」は久しぶりに面白い小説でした。 離婚した男女の話が書簡のやり取りの形でで書かれています。今時、手紙を書く人は少ないでしょうね。泣けますよ。



次に前から気になっていた作品「流転の海」を少し読み始めたら止まりません。

「流転の海」シリーズは1982年に開始され、2018年6月の第9部「野の春」をもって完結した、37年間に及ぶ大河小説です。 主人公は宮本輝氏の父・宮本熊市氏がモデルです(小説では松坂熊吾)。 多くの書評で、「一気に読んだ、泣いた」と書かれているあの小説です。昔、女房に勧められて司馬遼太郎の「坂の上の雲」を読み始めたら止まらなくなり、全8巻を一挙に読破した時も寝不足で大変でした。司馬遼太郎の小説は面白いですが、どれも大作で健康に悪いですね。 しばらく、「流転の海」シリーズで睡眠不足が続きそうです。

秋の夜長はやっぱり読書ですね。体重が増えてきたので、食欲の秋は封印します。

2019年8月27日火曜日

東京オリンピック


ネットで検索したところ、第18回オリンピック競技大会は19641010日から1024日までの15日間開催されました。当時は「有色人種」国家による史上初のオリンピックで、日本の獲得メダル数は金メダル16個、銀メダル5個、銅メダル8個の計29個と記載されています。金メダルの内訳は、ボクシング1個(桜井孝雄)、ウェイトリフティング1個(三宅義信)、レスリング5個(市口政光、花原勉、上武洋次郎、渡辺長武、吉田義勝)、柔道3個(中谷雄英、猪熊功、岡野功)、体操個人4個(早田卓次、山下治広、遠藤幸雄が2個)、体操男子団体総合、バレーボール女子(東洋の魔女ですね)です。

バレーボールはあの有名な東洋の魔女と言われ、有名ですね。
さて、私の生年月日をあるソフトに入力すると、オリンピックが開催された19644月に小学校入学となっています。

我が家は商売をしていた関係で近所では割と早くテレビがあったと聞いていますが、あまりリアルタイムにテレビで見た記憶がないのです。男子マラソンで、「エチオピアのアベベが1位です。円谷、頑張れ、頑張れ」というのを覚えていますが、それもラジオで(縁側で父親や家族と一緒に)聞いたような気がしますがそれも不確かです。この猛暑でオリンピックをしたら、裸足のアベベは優勝できなかったんだろうなと思いませんか。


 いつかオリンピック、テニスのウインブルドン、サッカーのワールドカップをこの目
で見たいと思っていました。まさかまた東京でするとは。多くの種目の決勝のチケットの切符を求めて抽選会にエントリーしましたがことごとく、ハズレでした。諦めかけた時になんと当選のマークが(家内が見たいと応募した)「飛び込み決勝」についていました。正確には、女子シンクロナイズドダイビング3m飛板飛込(決勝)です。ホテルはまだとっていませんが、とりあえず行きます。726日(日)の15時から16時です。松岡修三なみに応援してきます。(写真はオリンピック2020、飛び込み女子シンクロナイズダイビングのネット記事より)

2019年8月15日木曜日

2019年夏休み(四国、𠮷野川)




今年も暑い夏が来ました。




今年は8月11日から13日まで、川遊びするために四国の吉野川(大歩危小歩危)に娘夫婦と孫とで行きました。
台風9号と10号が心配でしたが、四国行きを敢行しました。

主な目的は川遊び(特にラフティングするためです。小さい頃は川遊び(鯉やうなぎ釣り、筏での川下り、川での泳ぎなど)を

                    よくしたためか、川遊びは好きです。
                   ラフティングは北海道のニセコで経験し
から大人の川遊びとして好きになりまし
た。

激流をみんなで下り、流れの少ないところでの川泳ぎ(ライフジャケットを着けているので、ラッコのようになって青空を見ながらが流される)は暑い夏に最高です。



遊覧船も楽しく、大歩危・祖谷のかずら橋も渡るのが怖かったですが、よき思い出となりました。

台風が迫っているので、13日は朝食食べたらすぐに島根に向かって出発しました
気分転換もでき、盆明けからハードに仕事できそうです。
(2番目のラフティングの写真はお世話になった「ハッピーラフト」のホームページより、3番目の写真は「大歩危峡観光遊覧船」のホームページより引用しました)





                                                                       







































2019年8月3日土曜日

近くの山に(玉峰山)

暑い日が続きます。クーラーの効いた診察室で、朝から夕方遅くまで座って仕事していると、時々無性に身体をいじめたくなります。

というわけで、前の薬局のM君と知り合いの運動大好き、山登り大好きな還暦前後の2人(KさんとIさん)を誘って4人で玉峰山に行きました。


2019年7月28日、朝9時にクリニックを車で出発。天気は曇り。
私の資料(山と渓谷社発行 岡本良治著 分県登山ガイド「島根県の山」)によれば、標高差420m、歩行距離2時間20分、歩行距離5.0kmとの記載でした。

患者さんが「先生、週末山に行くの?」と聞かれ、玉峰山を予定していますと言ったら、「なんだ。登山じゃなく、ハイキングだね」の一言。しかし、登山口から見上げた山はとてつもなく高く、たじろぎました。

先頭を還暦鉄人のKさんがそして私、次が最近ダイエット中の薬局のM君、そしてしんがりは還暦前のIさん。私は流れ落ちる汗が目に入り、目はしみるし足はだるいしと周りの景色も見る余裕なく、山頂に。そし   て、おにぎり、カップラーメン、山頂でKさんがミルでコーヒーを引いて下さり、食後は美味しいコーヒーを頂きました(感謝です)。


「もう少しで着きますよ」「もう少しで小窓岩という面白い岩がありますよ」といつものあてにならない励ましを下さったIさん、有難うございました。あの言葉がなければ、今回も私は山頂に立てなかったと思います。M君も若いけど、島根に来て体重が15kg近く増えたようで、ふうふうの状態でした。

下山して飲んだ冷たい炭酸飲料水、ソフトクリーム美味しかったです。
体鍛えて、今度は秋に山に登ります。












2019年7月14日日曜日

NEJMの名編集長が選んだ「臨床を変えた12論文」

最近、医療従事者向け医療情報サイトm3.comから面白い情報(https://www.m3.com/clinical/news/683843)が配信されましたので、ブログに紹介します。2019年5月、発刊されています。

2000年から19年にわたり医学誌「New England Journal of Medicine」の編集長を務めたJeffrey M. Drazen氏が、編集長職を辞するに当たって、8万編以上の同誌への投稿論文の中から選んだ12編の医学論文集を公表しました。雑誌の表紙の名前は「DRAZEN’S DOZEN: ARTICLES THAT CHANGED PRACTICE SINCE 2000」。

内科医でもあるDrazen氏が19年間に目を通し、実際に掲載した約4000編のオリジナルリサーチから、「臨床を変え」「人々の命を救った」研究論文を選び、冊子にされています。各論説文とともに、フルテキストで公開されていましす。改ためて読みましたが、とても勉強になりました。

確かにどの論文も素晴らしく、医師なら今や常識となり、多くの患者さんや実は私の家族の治療にも参考にさせて頂いた論文です。
しかし、世界中が恩恵を受けている論文8)の子宮頸がんワクチンが日本では現在ほとんどされていないのはどうなんでしょうか。
(論文の日本語訳はm3.com(https://www.m3.com/clinical/news/683843)の解説を参考に致しました)

12編とは、
1)Randomized Trial of Peanut Consumption in Infants at Risk for Peanut Allergy
N Engl J Med 2015 26; 372: 803-813(ピーナツアレルギー高リスク児に対する生後4-11カ月での早期ピーナツ導入は同アレルギーの発症を有意に抑制する)
2)Apixaban versus Warfarin in Patients with Atrial Fibrillation
N Engl J Med 2011; 365: 981-992(不整脈患者の脳卒中あるいは全身性塞栓症予防において、直接作用型経口抗凝固薬アピキサバンはワルファリンより効果が高く、少ない出血リスクで全死亡リスクを低下させる)
3)Reduction in the Incidence of Type 2 Diabetes with Lifestyle Intervention or Metformin
N Engl J Med 2002; 346: 393-403(生活習慣への介入とメトホルミン処方は2型糖尿病高リスク者の発症抑制にいずれも有効だが、生活習慣介入の方がより効果が高い)
4)Colonoscopic Polypectomy and Long-Term Prevention of Colorectal-Cancer Deaths 
N Engl J Med 2012 ; 366: 687-696(大腸内視鏡的ポリペクトミーは、大腸がん死を長期的に抑制する)
5)Sofosbuvir and Velpatasvir for HCV Genotype 1, 2, 4, 5, and 6 Infection
N Engl J Med 2015; 373: 2599-2607(C型肝炎治療薬ソホスブビル・ベルパタスビルの1日1回12週間投与は、HCV遺伝子型1、2、4、5、6感染者に高い持続的ウイルス学的反応をもたらす)
6)Hematologic and Cytogenetic Responses to Imatinib Mesylate in Chronic Myelogenous Leukemia 
N Engl J Med 2002; 346: 645-652(インターフェロン療法不応の慢性骨髄性白血病に対するメシル酸イマチニブ投与は、高い血液学的奏効および細胞遺伝学的奏効をもたらす)
7)A Novel Coronavirus Associated with Severe Acute Respiratory Syndrome
N Engl J Med 2003; 348: 1953-1966(重症急性呼吸器症候群[SARS]のアウトブレークおよび病因にはUrbani株の新規コロナウイルスが関与している)
8)Quadrivalent Vaccine against Human Papillomavirus to Prevent High-Grade Cervical Lesions 
N Engl J Med 2007; 356: 1915-1927(HPV4価ワクチンは、HPV-16またはHPV-18が関与する高悪性度子宮頸部病変の発生を有意に抑制する)
9)A Randomized Trial of Intraarterial Treatment for Acute Ischemic Stroke 
N Engl J Med 2015; 372: 11-20(急性虚血性脳卒中に対する発症6時間以内の動脈内治療は有効かつ安全である)
10)A Randomized Trial Comparing Radical Prostatectomy with Watchful Waiting 24 in Early Prostate Cancer
N Engl J Med 2002; 347: 781-789(早期前立腺がんに対する根治的前立腺摘除術は疾患特異的死亡率を有意に低下させるが、全死亡率に関しては慎重な経過観察を行う場合と差がない)
11)Twenty-Year Follow-up of a Randomized Study Comparing Breast-Conserving Surgery with Radical Mastectomy for Early Breast Cancer
N Engl J Med 2002; 347: 1227-1232(早期乳がんに対し乳房温存術を受けた患者の20年生存率は、根治的乳房切除術を受けた場合と同等であり、比較的小さな乳がんであれば乳房温存術が選択肢となる)
12)Labor Induction versus Expectant Management in Low-Risk Nulliparous Women
N Engl J Med 2018; 379: 513-523(低リスク初産婦の39週での分娩誘発は、周産期複合有害転帰の発生率を減らさないが、帝王切開に関しては発生率を低下させる)





 

医学の進歩は速すぎ

今回は少しまじめな話を。

医学は想像を絶する速さで、進んでいます。
自分の専門の糖尿病、甲状腺、内分泌代謝疾患などはなるべくup to date(最新)な知識を得ようと糖尿病学会、甲状腺学会、内分泌代謝学会などに出席したり、英語の論文(これがすさまじい量です)をななめ読みしたり、医者の友人と情報交換していますが、これでも足りません。

ましてや他の分野になると、日本語の教科書、論文、海外の本の翻訳本になるので、とてもup to dateの情報ではないです。
私も年をとり、もう医学についていけないのかと愕然としながら、文献検索のときに「医学の進歩の速さ」のテーマでいくつかのキーワードを入れて英語の論文を検索したら、古い論文がヒットしました。
2011年発行のTrans Am  Clin. Climatol Assocという英文雑誌(Densen P, Challenges and Opportunities Facing Medical Education.  Trans Am  Clin. Climatol Assoc.  2011;122:48-58)に医学の知識が倍になる速度 (doubling time)は、なんと1950年頃は50年、私が医者になった1981年のころは7年、2020年にはわずか73日という速度と書いてありました。

唖然、茫然、自失。まあ、医者は体力勝負だから山に登ったりしながら貴重な移動の時間を好きな小説から医学論文に変更するしかないですかね。医学の進歩は頂上が見えないだけにつらいですね。


医学知識が倍になる時間(doubling time)
   1950年      50年
   1980年       7年
   2010年       3.5年
   2020年       73日


2019年6月25日火曜日

近くの山への登山(嵩山、京羅木山)

久しぶりにブログを更新します。

運動不足のため、最近、近くの山に知人と登ったりしています。
嵩山(だけさん、331m)、京羅木((きょうらぎさん、473m)の山頂からの景色です。



嵩山(だけさん、331m。2019年5月19日)
快晴。ゆっくり歩いて50分でした。

向こうに、大根島や中海が見えます。大山も見えました。


息があがり、自分の体力の無さに情けないです。



山頂に登っての気持ちよさは格別。



京羅木山((きょうらぎさん、473m。2019年6月9日
快晴。ゆっくり歩いて1時間20分。

松江市と安来市の
境にある山で、向こうに見えるのは中海です。
大人5人と友人の長女の小学校の女の子と登りました。

山頂で食べたカップラーメン、おにぎり、コーヒー、美味しかったです。




 







































































 





















                                        























































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































松江市と安来市の境にある山で、向こうに見えるのは中海です。
大人5人と友人の小学校の女の


子の6人です。